おほしさま日記(仮)

思うままに心を綴りたい。

表と裏の顔。

よく夕方にすれちがうおばあちゃんがいるんです。真っ白な髪の毛をぱつんとお団子にして、背中はまがっていて化粧気はなく
いつもくすんだ色の上下の服をきています。
表情もむっつりとしています。
セブンイレブンなどでご飯をかいこんでいるところをみると高齢で寂しく一人暮らししてるのかなあ、ってそんな風におもってしまうのだけど。。
わたしとおばあちゃんはすれちがってもまったく何も気づいてもくれない。


でもね。私知ってるんです。


おばあちゃんには夜の顔がある。
何年か前。その日も金曜日でしとしと雨の降る夜でした。
ひさびさに飲み会があり、でも早く終わってしまったんですよね。
何となく飲み足りなかったけど、金曜夜に当日友達がつかまるはずもなく
仕方なく帰路についたのでした。
駅前にとても美味しいイチゴのお酒をだすbarをしっているのだけど
こじゃれすぎてて到底ひとりで入るには敷居が高すぎます(笑)
とぼとぼと歩きながら、自宅が見えてまいりました。。





……通過( ´Д`)y━─┛~~
何となく帰りたくなかった。





自宅の周辺は閑静な住宅街ではあるけれど
一つだけひっそりたたずむbarをしってる。
よし。そこいくか。て意を決して一人バー初体験。
”一人でバーにいく女。”
30歳までにしたいことにオンリストされてましたけど未体験だったんで。形から入るタイプです笑。
入ると小さなL字のカウンターだけの店内で、
こんばんはと平井堅似の若いマスターがむかえてくれました。
しばらく二人きりでジントニックをのみながら、ここに来た経緯などをしゃべっていたのですが23時をまわるころ、そのお昼よくお見かけするおばあちゃんが一人でやってきたのです。常連さんのようでした。



どこかでみたことあるなあ。
あ、あのおばあちゃんだ。


て気づいたけど場の空気が変わるのがいやだったので黙ってました。


おばあちゃんはお昼の顔とは全く違い、
真っ白な顔に、真っ赤な口紅をして、スパンコ‐ルの洋服をきていました(笑)
聞くと近くでキャバレーを営んでいるそうです。
キャバレー?昭和だ。。。
でもそういう怪しげなアングラぽいことに興味のある私は、おばあちゃんと仲良くなり
彼女の海千山千の話をうんうんってきくと満面の笑みで話をしてくれます。
昼間の表情とは全く別人で水を得た魚のようでした。
私もつい、お酒がはいってたのしくなり、
近所ってことも忘れて結構ぶっちゃけトークをしちゃったんですよね。


私が一足お先にお店をでるとき、マスターとそのおばあちゃんと、もう一人サラリーマンのお客さんはわざわざお店の外にでて、「星ちゃん、また思い立ったらいつでもおいで」て手を振って見送ってくれました。一期一会な不思議な体験でした。


でもそのあと何度もお昼におばあちゃんをお見かけするのだけど
ぶすっとして知らない人の顔されるんですよね(笑)
そして後日おばあちゃんのキャバレーも通りがかったのですが、
確かに実在するのですが、まさに昭和からタイムスリップしたお店でした。
お昼はおにぎりがたべられるそうです(きになる笑)


おばあちゃんはわざと昼と夜の顔を分けて生きているのかも。
人って多面的だな。
でも多面的なところがあるほうがいいのかもしれない。
つかみどころがないほうが、そのほうが面白いのかもしれない。


そんなことをおもったのでした。

Jamiroquai - Space Cowboy